M&M’sの着色料は大丈夫?国際比較で見る食品添加物問題

M&M'sの着色料は大丈夫?国際比較で見る食品添加物問題

M&M’sって体に悪いの?

マーブルチョコレートって美味しいですよね。

色がキレイで見た目もカワイイ。
私も子供のころ好きでした。

でもそんなM&M’s、アメリカや世界で問題になっているのは知っていますか?

今回はM&M’sの「人工着色料」について、海外の記事や関連記事を紹介します。

目次

M&M’sとは

マーブルチョコ1

M&M’sは、アメリカ合衆国のマース社が販売するチョコレートブランドの一つです。

日本でもマースジャパンが販売。
砂糖菓子でコーティングされたチョコレートで、様々な色で着色され、「m」の白文字が刻印されています。

ミルクチョコレート、ピーナッツ、アーモンド、クリスピーなどの様々な種類があり、世界中で親しまれています。

また、M&M’sはアメリカ軍の補給物資の一つとして扱われており、宇宙食としても宇宙飛行士に支給されていることでも知られています。

各国のM&M’s

マーブルチョコ2

アメリカとイギリスのM&M’sでは、使われている添加物が違います。
それは、その国と比較した時の「食品規制の違いによる差」です。

しかし、ここで疑問が湧いてきます。

なぜアメリカのM&M’sは、他国で認められていない人工成分を使っているんでしょうか?

フードベイブの著者は、このように語っています。

フードベイブ著者

ヨーロッパは食品規制に厳格だけど、アメリカは危険が分かるまで動きません。

ましてや、子供たちがよく手にする製品となれば、問題は一層深刻だと著者は言っています。
では、一体どのように危険なのか、解説していきます。

着色料の何が危険なのか?

全ての人工色素が危険である」との研究が多数存在します。

それらは免疫システムを混乱させ、発がん物質に汚染される可能性があり、子供の学習能力に悪影響を及ぼし、

長期的な健康問題として喘息、皮膚疹、片頭痛等を引き起こすとされています。

関連記事を要約すると、次の通りです。

食品着色料は敏感な子供たちに多動を引き起こす可能性がある

1973年、小児アレルギー専門医が、子供たちの多動性と学習問題は食品中の人工食品着色料と防腐剤によって引き起こされると主張しました。

この医師は、注意欠陥多動性障害(ADHD)の治療として排除食を導入しました。

排除食による研究結果

●1つの臨床研究では、食事から人工食品着色料と、ベンゾエ酸ナトリウムと呼ばれる防腐剤を取り除くことで、多動症状が大幅に減少したことがわかりました。
●小規模な研究では、ADHDの子供の73%が、人工食品着色料と防腐剤を排除することで症状が減少したことがわかりました

さらに、2004年の15の研究の分析では、人工食品着色料が子供の多動性を増加させることを結論付けています。

イギリスとアメリカの違い

そんな人工着色料を厳格に規制しているヨーロッパ・イギリス。
規制に緩く、危険が分かるまで重い腰を上げないアメリカ。

具体的にはどう違うのでしょうか。

フードベイブ著者

アメリカ版のM&M’sは10種類の人工色素を含んでいます。
それに対して、イギリス版にはたった一つしか入っていません。

イギリスやヨーロッパは「予防原則」を重視し、潜在的に危険な食品添加物については制限や警告ラベルの措置を取ります。

一方、アメリカ政府は予防原則を採用していません。

彼らは、食品添加物が危険であることが証明されるまで、それを食品供給から取り除く動きを見せません。

この過程には、長い時間と複雑な手続きが伴います。

つまり、アメリカの消費者はまるで実験用のネズミのように、未知の影響に晒されているんです。

警告ラベル

人工色素の黄5、黄6、赤40はヨーロッパとイギリスで以下のような警告ラベルが必要になります。

注意:子供の行動や注意力に悪影響を及ぼす可能性があります

そんなイギリス版のM&M’sには、人工色素の青1が含まれています。

青1号は、サウサンプトンの研究で「子供が特定の人工色素を摂取すると多動性障害を引き起こす可能性があるとされていない」ため、警告ラベルは必要ありません。

この研究により、EUは警告ラベル制度を導入しました。

しかし、青1号が問題ないという訳ではありません。

前文でお伝えしたとおり、全ての人工色素は危険であるとの研究があります。

フードベイブ著者

マース社(M&M’sの製造元)は、2016年に自社製品から人工色素を排除すると公言しました。
しかし、それは結局、言葉だけで終わったんです。

マース社は染料の除去を約束しました。彼らはその約束を守るべきではないでしょうか?

M&M’sの代替品


M&M’sの代替として、YumEarth Choco Yums(チョコヤムズ)やUnreal Gems(アンリアル)があります。どちらも人工色素を含んでいません。

YumEarth Choco Yums(チョコヤムズ)

チョコヤムズ
引用:iHerb

この商品を配送できる季節は限られています:この季節は熱に弱いので、 10月1日から6月14日の間のみ、お買い求めいただくことが出来ます6月15日から9月30日の間の夏季は、配送中の商品の腐敗や溶解を防ぐために、一時的に販売中止とさせていただきます。

Unreal Gems(アンリアル)

Unreal Gems(アンリアル)
引用:楽天市場

食用色素を使わず、スピルリナ、ターメリック、赤大根、ビーツの自然な色を使用し、スナック、ベーキング、トレイルミックスなどに最適な、カラフルで食べたくなる健康に良いおやつを作りました。

引用元:Vani Hari/FOOD BABE

まとめ

アメリカM&M’sの着色料の種類と、イギリス・ヨーロッパのM&M’sの着色料の種類には大きく差があります。

その差の原因はイギリスやヨーロッパは「予防原則」を重視し、アメリカは採用していないためです。

幾多の研究結果によって、着色料は体に悪影響を与える可能性が高まることを結論付けていると著者は述べています。

日本ではまだまだ危険性の認知が低い着色料ですが、この記事を読んで考える機会になれば幸いです。

この記事を書いた人

リョウヘー
リョウヘー
自然食好き「子持ち4人のパパ」
添加物や体に優しい食べ物を紹介しています。
ECサイト「Non-GMO」店長。
週末は子供たちと公園祭り。趣味はBBQ。
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