あなたは遺伝子組み換えのサーモンを知っていますか?
チリ産の養殖のサーモンはなんとなく聞いたことがあるけど・・・
日本では養殖のサーモンは有名ですが、遺伝子組み換えのサケは聞いたことがないかと思います。
海外の記事で、遺伝子組み換えサーモンの話がありましたので紹介します。
遺伝子組み換えのサーモンの何が危険なの?
結論から言うと、遺伝子組み換えサーモンは
アレルギーの原因・幼児の発育障害・目の病気
になる可能性があります。
なぜそんな病気になる可能性があるのか、話していきたいと思います。
どんな病気になるのか、解明されていない
遺伝子組み換えの魚は人体にどんな影響を与えるのかまだ分かっていません。
言い換えると、どんな影響があるのか分かっていない技術を使うことは、絶対に安全ではないと言うことです。
また、養殖サーモンはダイオキシンなどの有害物質の濃度が高いため、
幼児の発達障害の可能性が指摘されています。
そして着色料の問題もあります。
カンタキサンチンという着色料を餌に混ぜているので、
そのサーモンを食べると視野が狭くなる症状が引き起こされるとされています。
そんな遺伝子組み換え魚は、いつから作られたのでしょう?
遺伝子組み換え魚はいつから?
1989年、アクアバウンティ社が遺伝子組み換え技術を使って、
サーモンを大きくする技術を開発しました。
しかし、この技術は、やがて「フランケンフィッシュ」と呼ばれるように。
カナダの消費者は、遺伝子組み換えのサーモンに疑問を持ち始めました。
色んな企業が遺伝子組み換え魚に反対
遺伝子組み換え(GMO)魚が増えると、元の魚市場が無くなってしまうかもしれません。
アメリカでGMO魚を販売する話があるようですが、消費者からの反応は賛否両論。
コストコなどの大手食品供給会社や小売業者はGMO魚を取り扱わないと宣言。
特に、アラマークという会社は「GMOサーモンに反対」としっかり発言しています。
ではGMOサーモンが増えると経済的に何がよくないのでしょうか?
GMO魚が増えると漁師がいなくなる?
地元の漁業者たちは仕事が無くなってしまうかもしれません。
伝統的な養殖サケと同じく、遺伝子組み換えサケが彼らの生計を奪ってしまう可能性があります。
ジェイソン・ジャービス氏、ロードアイランド州の熟練した商業漁師であり、北西大西洋海洋同盟(NAMA)のリーダーは、
“大手企業が水産市場を支配することで、地域の漁師や先住民の漁師たちが犠牲になり、私たちの大切な海が失われてしまう“と警告しています。
さらに、遺伝子組み換えサケは環境への影響も無視できません。
サケは大量の餌を必要とする肉食魚。持続可能な養殖方法への動きはあるものの、現状はまだ環境に優しいとは言えません。
急成長する遺伝子組み換えサケが養殖の答えとされることもあるけれど、実際のところ、その答えはそう単純ではないのです。
野生のサケの絶滅
2017年、驚きの事実がカナダ水産海洋省から明らかにされました。
GMOサーモンの成長率が、開発企業の公約を大きく下回っていることが判明。
さらに、サケの健康リスクも増大し、動物福祉の問題が浮上しています。
そして、驚くべきことに、安全だとされていたインディアナ州の自然な魚の生息地が、このGMOサーモンによって脅かされている可能性が指摘されています。
ダナ・パールズ氏、環境保護団体「フレンズ・オブ・ジ・アース」の専門家は、”GMOサーモンは100%安全とは言えない。人のミスや自然災害を考えると、そのリスクは避けられない”と警告しています。」
規制は機能していない
規制面にも問題があります。
FDAとUSDA間での握りつぶし状態が続き、規制は形骸化。
パールズ氏は、「FDAとUSDAの規制は、新たな遺伝子工学応用の安全性や持続可能性を十分に評価し、責任を負っているとは言えません。」と述べ、
これまでの安全性評価が新技術の特性を充分に考慮していないこと、新技術に対する規制上の監視が行われていないことを強調。
農業業界と同じ結果に
ジョン・ラッセル氏、NAMAの代表も、GEサーモンが非遺伝子組み換え養殖魚にまつわる課題を一段と深刻化させていると述べる。
「アクアバウンティは、金儲けを最優先に、食品業界に強く進出しようとするバイオテクノロジー資本の一部です」と彼は断じています。
さらに、「一面的な作物栽培や遺伝子編集が、農業業界が人々に食事を提供することよりも利益を重視するように変えてしまった現象が、バイオテクノロジー漁業の世界でも見られます」と警鐘。
「もしGMO魚市場がGMO種子市場と同じ伸びを見せるならば、健全で持続可能な魚市場は、この安価な工業用GMO魚に圧倒され、農業と同様の課題を引き起こすでしょう」とラッセル氏は警告しています。
また、GMOサーモンには明確なラベルが貼られていないことが多い(カナダではすでにそうなっている)ため、消費者がその存在を避けるのは困難なのです。
そのため、Aramarkのような企業が明確な立場を示すことは極めて重要であると言えるでしょう。
まとめ
1989年に開発されたGMOサーモン(フランケンフィッシュ)が社会問題を引き起こしています。
一部では成長速度と低コスト化を歓迎する声がありますが、地元漁業者の生計を脅かすことや、環境や動物福祉への影響、規制の問題、消費者の選択の困難さなどから反対意見も多いです。
この問題はGMO魚市場の拡大が健全な魚市場を圧倒し、農業と同様の問題を引き起こす可能性を示しています。
いかがでしたでしょうか?
GMO魚が「フランケンフィッシュ」などと揶揄されているのはビックリしました。
この記事が、あなたの健康を少しでもよくするキッカケになれば幸いです。
紹介記事・参考記事
Retailers Are Keeping GMO Salmon Off Your Plates
養殖サーモンに潜む危険
この記事を書いた人
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自然食好き「子持ち4人のパパ」
添加物や体に優しい食べ物を紹介しています。
ECサイト「Non-GMO」店長。
週末は子供たちと公園祭り。趣味はBBQ。
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